東京都知事選

擁立論強まる桜井俊氏が立候補を改めて否定 「そのような器ではありません…」 

桜井俊氏(荻窪佳撮影)
桜井俊氏(荻窪佳撮影)

 東京都の舛添要一前知事の辞職に伴う都知事選(7月14日告示、31日投開票)に向け、自民党内で擁立論が強まっている前総務事務次官の桜井俊氏(62)が29日午前、産経新聞の取材に応じ、「出馬はしません。私はそのような器ではありません」と立候補を改めて否定した。

 桜井氏は、NTT再編やテレビの地デジへの移行など通信放送行政で手腕を発揮してきたが、「ずっと公務員でやってきて成果も組織で出したこと。私だけの力ではない」とし、都知事の仕事に対しても、「やれるだけの見識がない」と話した。今のところ、自民党側と接触する予定は入っていないという。

 都連幹部によると、桜井氏は人気アイドルグループ「嵐」の桜井翔さんの父親であることから「実務家でありながら知名度もある」と党内での擁立論が強まっており、一部の国会議員が出馬に向けた再説得を図る方針を固めている。

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